ADHDや精神障害の方も
安心して働ける福祉サービス
【はじめに】
遅刻は「怠慢」ではない、サポートが必要なサイン
こんにちは。就労継続支援A型事業所「ディヤーナ松本」です。
就労継続支援A型事業所で働く上で、「遅刻」は利用者さんにとって大きな悩みの1つです。
一般企業と同様に、事業所でも出勤時間は守るべきルールですが、A型事業所における遅刻は、単なる「怠慢」や「時間の管理不足」と捉えるべきではありません。
多くの場合、それは体調の波や生活リズムの乱れ、または見えない不安といった、サポートが必要なサインです。
このコラムでは、A型事業所における遅刻がもつ意味と、松本市にある私たちディヤーナ松本が、利用者さんが安心して就労を継続できるよう、どのように遅刻の問題をサポートしているかをお伝えします。
【目次】
1. A型事業所で遅刻が生じる主な原因
遅刻を繰り返してしまう背景には、様々な要因が潜んでいます。ディヤーナ松本では、これらの原因を特定し、個別に対応することを重視しています。
原因➀ 体調の波や睡眠障害
精神的・身体的な特性により、前日の疲労が残ったり、睡眠リズムが不安定になったりすることで、朝起きるのが困難になるケースが多くあります。
これは、利用者さん自身では、コントロールがしにくい、特性に基づく課題です。
原因➁ 生活リズムの不安定さ
長期間のブランクなどにより、規則正しい生活習慣がまだ確立されていない場合、どうしても出勤時間が遅れがちになります。
朝の準備や通勤時間が読めないことも、遅刻の原因となります。
原因➂ 不安やストレスによる出勤意欲の低下
職場の人間関係や仕事内容に対する不安、または通勤そのものへのストレスが原因で、無意識のうちに出勤をためらい、結果として遅刻につながってしまうことがあります。
2. 「遅刻」への個別支援
ディヤーナ松本では、遅刻を「ルール違反」として処理するのではなく、就労を継続するための大切な課題として捉え、以下の支援を実践しています。
➀ 個別支援計画に基づく柔軟な対応
- 原因の特定
遅刻の原因を利用者さんといっしょに分析をし、特性や体調の波に基づくものか、生活習慣上のものかを明確にします。
➁ 生活リズムの安定化サポート
- 朝のルーティン構築
- 通勤ストレスの軽減
安定した生活リズムを構築するためのアドバイスやサポートを行います。
JR松本駅から徒歩圏内の好立地であるため、通勤時間が短いというメリットがありますが、さらに個別の通勤経路の不安についても相談に乗り、ストレスの軽減を図ります。
➂ 安心して話せる環境づくり
- 個別面談の徹底
- 業務調整
遅刻した事実を責めるのではなく、「何が原因だったか」を穏やかに話し合う個別面談を徹底します。
これにより、利用者さんは不安を一人で抱え込まず、スタッフに相談できるようになります。
ストレスの原因が特定の業務にある場合は、業務量の調整やローテーションを柔軟に行います。
3. よくある質問(Q&A)
- Q1:遅刻が続くと解雇になりますか?
- → すぐに解雇となることはありません。私たちは、遅刻の背景にある原因を突き止め、改善するための個別支援を最優先します。改善が見られない場合も、必ず話し合いを重ねて対応します。
- Q2:遅刻した時間は給与が減りますか?
- → はい、雇用契約に基づき、遅刻した時間の分の給与は控除されます。しかし、その分、定時まで頑張って働くことで収入を確保することができます。
- Q3:遅刻しそうな時はどうすればいいですか?
- → 必ず出勤前に事業所へご連絡ください。連絡をすることで、スタッフが状況を把握し、サポートの準備ができます。連絡なしの欠勤・遅刻は、最も避けるべき行為です。
4. まとめ~松本市で「安心」して働くための時間管理を~
A型事業所における遅刻は、体調や生活の課題を示すサインであり、乗り越えるべき目標です。
松本市のディヤーナ松本は、Tシャツ制作や清掃業務といった働く場を提供するだけでなく、手厚い個別支援を通して、あなたの「安定した就労」を全力でサポートします。
「遅刻の不安」を乗り越え、自分らしいペースで、働く喜びを見つけていきましょう。

