パニック障害の対処法:通勤時や業務中の発作への緊急対応

2026.06.16






パニック障害の対処法:通勤時や業務中の発作への緊急対応 | A型事業所での合理的配慮とセルフケア


パニック障害の対処法:通勤時や業務中の発作への緊急対応

はじめに

パニック障害を持つ方が、就労継続支援A型事業所(A型)で安定就労を続ける上で、最も不安を感じるのは、通勤中や業務中にパニック発作が起こる可能性です。発作は予期せず起こるため、冷静な対処法を事前に知っておくこと、そして職場での合理的配慮が不可欠です。A型事業所での雇用契約のもと、給与を得て働く上で、この危機管理能力は重要です。

このコラムでは、発作が出た時の具体的な緊急対処法(セルフケア)と、A型事業所が提供するサポート体制について解説します。

1. 発作が起きた時のための緊急対処法(セルフケア)

パニック発作は、強い不安が引き起こす過呼吸や動悸を伴いますが、「命に関わるものではない」ことを理解し、以下のセルフケアで乗り切る訓練をしましょう。

[Image of a person practicing deep abdominal breathing to calm anxiety]

① 安全な場所への移動と姿勢の確保

  • 場所の確保: 発作の予兆を感じたら、すぐに職員に声をかけ、周囲の人目や刺激の少ない静かな場所(休憩室、誰もいない部屋など)に移動します。通勤中の場合は、途中の駅のベンチや壁際など、座れる場所を確保します。
  • 楽な姿勢: 座るか、可能であれば横になります。体を締め付けている衣類を緩めましょう。

② コントロール呼吸法(腹式呼吸)の実践

発作時の過呼吸を防ぎ、自律神経を落ち着かせるための最も有効な方法です。

  • 息を吐ききる: 口をすぼめて、体の中の空気をすべてゆっくりと6秒以上かけて吐き出します。
  • ゆっくり吸う: 鼻から静かに、お腹が膨らむのを感じながら3秒かけて息を吸い込みます。
  • 集中: この呼吸を繰り返すことに意識を集中させ、「呼吸をコントロールできている」という安心感を脳に送ります。

③ グラウンディング(現実への意識集中)

強い不安な思考から意識をそらし、「今、ここにいる」という現実に意識を戻す手法です。

  • : 「周りにある青いものを5つ見つける」「自分の足の裏が床に触れている感覚や服の感触に意識を向ける」など、五感を使って周囲の客観的な情報に注意を向けます

2. A型事業所での発作予防と「合理的配慮」

A型事業所は、発作が起こりにくい環境を整える合理的配慮を個別支援計画に基づき提供します。

① 発作予防のための環境調整

  • 座席配置の配慮: 人の出入りや騒音が少なく、すぐに外に出やすい場所や壁際の静かな席に座席を配置します。
  • 刺激の軽減: 業務に支障のない範囲で、ノイズキャンセリングヘッドホンの使用を許可するなど、聴覚・視覚の刺激を減らします。

② 緊急時の対応ルールと職員との連携

発作が出た際の対応フローを、事前に利用者と職員の間で確立します。

  • 「SOSサイン」の確立: 利用者がパニックの予兆を感じた際、言葉で伝えなくても、静かに職員にSOSカードや特定のジェスチャーを見せるだけで、職員がすぐに察知し誘導できるルールを作ります。
  • 休憩の柔軟化: 定められた休憩時間以外でも、予兆を感じた際に「静かな場所で5分休む」といった短時間の離席を許可します。
  • 医療連携: 主治医と連携し、発作時の頓服薬の服用タイミングや、緊急時の連絡先を確認します。

3. まとめ:不安を減らし、安定就労を継続する

パニック障害の対処法を身につけ、A型事業所での合理的配慮を活用することは、あなたの雇用契約と給与を守り、安定就労を継続するための重要な自己管理スキルです。

発作は「命に関わらない」という事実を理解し、「コントロール呼吸法」と「グラウンディング」を実践してください。不安や疑問は、遠慮なく生活支援員に相談し、安心して働ける環境を整えましょう。

(本コラムは、就労継続支援A型事業所でのパニック障害を持つ方への支援と対処法の重要性を啓発する目的で作成されました。)


私たちと一緒に働きませんか?

体験歓迎! 
お問い合わせ受付中!

お問い合わせはこちらから

事業主の皆さん、お困りの仕事はございませんか?

ディヤーナ松本では
お仕事を募集しています!

お仕事依頼はこちらから